嫌なこと、全部やめても生きられる【書評】

エッグの書評

『嫌なこと、全部やめても生きられる』  
プロ奢ラレヤー 著 (扶桑社) 2019/12/20発行 



毎日ゆるくコツコツ運動を続けている、エッグです。

「プロ奢ラレヤー」て、ご存知ですか?
これってこの方の職業なのです。

どんな仕事かというと、人から食事を奢ってもらって食べることです。
それだけでもぶっ飛んでるのですが、これまでの彼の経歴もすごいです。

19歳で大学を中退し、ヨーロッパをほぼ金なしで3ヶ月ほど散歩している時に、ナイフを持った薬物中毒者に追いかけられたり、謎の雪山で遭難して死にかけたり。
現地で出会った女性とノリで2週間くらい結婚してたそうです。

その後帰国してから「プロ奢ラレヤー」として、twitterを介して月に50〜60人ほどから、食事を奢られているという生活を続けています(現在進行形)。

しかも、奢れる人には条件があって、
「フォロワー5000人以上」
「面白い前科あり」
「博士課程在籍or卒」
「レアな職業」
「知り合いに話せない秘密がある」
「誰にも負けない好きなものがある」
「なんにもないけど2万円払う」
のいずれかに該当しないと資格がないのです笑。
その上で、プロ奢が面白そうと判断したら会う。ドタキャンもあり。

これだけ聞くと、なんて上から目線、けしからん!と思う人もいるのではないかと思うのですが、
「会うだけでも面白い、価値がある」と評価され、いろいろな方から奢られているのです。

奢りに来た人は、漫画家、インフルエンサー、五輪代表、世界チャンピオンなどの超有名人から、裏社会の人、障害を持つ人、外国人まで各界各層まんべんなくいるという。

そんな中であった面白エピソードがtwitterで紹介されていて、

確か、わたしもたまたまtwitterで彼を見かけたのが初めてだったかと思いますが、
その話があまりに面白すぎてうけてしまって、それ以来フォローをしています。

まぁ前述の人々の話だから、なかなか聞けないエピソード多数。飽きません。

ただあまりに有名になるにつれ、書きづらくなることも多くなったり、
twitterで攻撃を受けたりして危険なこともあり、twitterに話を書くことは出来なくなりました。

その代わりに「note(文章を売ることができるサイト)」で有料メルマガに書いて配信をしていて、そこで読めるみたいなのですが、わたしは購入してません笑。

でも、「note」の販売で月に3桁万円くらいの収入があるのですって!
ただでご飯を食べて、そのネタを収入に変えているのですよ。
すごすぎだろ。

彼は、「できることなら僕だけではなくて、僕以外の多くの人が『生きづらさ』を払拭できたらいいのに」と考えていて、この本で、「お金持ちにも、インフルエンサーにもならなくていい。たくさんの友達も、フォロワーもいらない。それでも自分自身の人生を豊かにすることはできる。」というメッセージを伝えたいのだそうです。

著者プロフィール

プロ奢ラレヤー 氏
1997年生まれ。高卒。職業は「プロの奢られ屋」22歳で年収1000万円。
本名、中島太一さん。ほかの詳細は、先ほど書いた通り。



ざっくりと内容のご紹介

先ほど言ったいろいろな人たちのエピソードもちょっとだけ入っています。でもあまりないので、詳しく読みたければnoteを購入したほうがいいかもしれません。

ほんとざっくりですが、目次を一部書いていきます。

・まえがき どうも、プロ奢ラレヤーです
・第一章 お金とか、仕事とかの話
 ・僕が、お金がなくても不安にならない理由
 ・金持ちと凡人は、単に価値観が違うだけ
 ・生活の自由度を上げるなら、まず家賃を削れ
 ・「見栄」なんてランニングコストの塊
 ・手取り15万円ってそんなにダメなの?
・プロ奢ラレヤーに奢りに来た人々(1)
・第二章 人生とか、ライフハック的な何か。
 ・「普通」でいることの価値がなくなる世界
 ・「あきらめる」ことが、最弱に見えて実は無敵である理由
 ・「好きなことで生きていく」より、嫌いなことで生きてかない」ほうが大事
 ・「負けないこと、投げ出さないこと、逃げ出さないこと」は
  理論的に正しくない
 ・プロ奢ラレヤーに奢りに来た人々(2)
 ・古くから残る“謎のしきたり”は実はコスパが良い
・第三章 メンタルとか、人間関係とか。
 ・年収の高低、パートナーの有無、友達の数などでマウントを取るのは
 「牛の数自慢と同じ
 ・他人から嫌われたほうが、人生を面白く生きられる
 ・バカに「バカ」と罵られるのは、褒められているのと同じ
・あとがき 嫌なことは、いつだってやめられる 

あとがきに書いてありますが、この本は本人がほとんど書いておらず、別のライターさんが書いたのだそうです。ただ、本人の考えがまとめてあるのは本当です。とあります。

自分の書いたのは「まえがき」と「あとがき」だけだそう。
「書くの疲れそうだし、嫌だなあ」と思ったので、本を書くのもやめてみました。だそうです。


 

感想

プロ奢ラレヤーに奢りに来た人々のエピソードが本当に面白いので、
それ以外の話はまあそれなりと思ってしまいました。
最近わたしはこの手の本ばかり好ん読んでいるので新鮮味があまりなくて…


所有についての考えかたや、信用がお金になるということ、やりたいことは今やろう、ということなどは堀江貴文氏とか、他のインフルエンサーの人も同じようなことを言ってるなーって思います。マイホームはいらない、ローンは組むなとか。それも住む場所によるとは思いますが。

確かに、地方は低価格で生活できますよ。うちは適度な田舎で、夫はサラリーマン。わたしは趣味でフルートを吹いてますけど、一戸建てなので締め切って吹けば音も気にならず思う存分練習できます。わりと快適です。

趣味も、ウォーキングしたり、自転車に乗ったり、フルート吹いたり、プールもヨガ教室も市が主催しているところに行くのでそんなにお金かかりません。でも充分楽しめます。

食材も、野菜は実家のご近所さんが農家とかで、たくさん頂いたりします。

いつだかtwitterで、「12年勤務して手取り14万円。日本終わってますよね。」という掲示板での書き込みに「日本が終わってるんじゃなくてお前が終わってるんだよwww」堀江さんがコメントしたことで話題になりました。わたしはこれを聞いた時に「手取り14万円。充分でしょ。。。」と思ってしまいました。

というか、この書き込みだけではこの方の状況が全くわかりませんので適当なことは言えません。家族がいるのか、独身一人暮らしなのか、実家で暮らしているのかとか。住んでる場所にもより状況が変わりますから。あとは、その仕事が嫌だったら、とても割りに合わない金額だなーって思うかなとかね。

最近は、ブラック企業だの、鬱になるだの、転職しようとか逃げようとか、そんな話題が増えていますが、実はわたしはすでに20年以上前に、それを経験しています。

当時わたしは小さな建設会社にいたのですが、ともかく仕事がきついし、長時間労働だし。習い事に行きたくても、仕事が終わらなくて行くこともできない。仕事内容も、面白いと思えなくて。このままそこにいる気にはなれませんでした。とはいえ、8年もいました。もっと早く辞めても良かった。お金は入らなくなるけれど、お金より自由が欲しいと思いました。

計画を立てて、それでも波風を立てないようにそれなりに気を使ってやめました。やめると言った時は、すごく止められましたけど。辞めて、重い足かせが取れて自由になれた気分でした。それからは、ずっとフリーランスでやっていて、会社には所属していません。時間に縛られるのが苦手です。

フリーランスでも、嫌なクライアント、例えば低料金でいろいろ求められるとか、性格的に合わないとか、そういう人もやんわり断っていったり、逃げたりということは何度もあります。友人でも、めんどくさいとか合わないなっていう人は徐々に疎遠になるようにしたり。そうやって、苦手な人たちと距離を置くことによって、ストレスのない自分の世界を作るようにしてます。

これからも、なるべく嫌なことはやらずに幸せに生きていきたいと思っています。見栄とか、〜べきとかいう考えをやめれば、ラクになれるのではないでしょうか。